寒天の上手な活用法

寒天の用途

歯科医療

寒天は歯科医療の場でも使われています。歯並びの石膏模型を作る際の印象材に、寒天印象材があります。石膏模型とは、被せ物を作る際に必要なもので、歯並びを再現するために歯形がとられます。

その歯形をもとに被せ物をつくり、虫歯などで失われた箇所に着けます。通常歯形は歯科医師が医院内でとり、その歯形をもとに歯科技工所で被せ物がつくられ、後日歯科医院に送られてきます。

寒天印象材はアルジネート印象材と併用されます。アルジネート印象材は水と混ぜ合わせることで粘土のような形状になり、約2分で固まります。一般的に歯科用の印象材というと、アルジネート印象材のことをいいます。一方、寒天印象材は細部の再現性に優れているといわれます。寒天印象材を使用する場合は、まず寒天印象材を流し込んでから、その上にアルジネート印象材が流し込まれます。

口腔内で被せ物をつくるには限界があるため、精密な模型をつくることが必要です。そのため、模型には精巧さと充分な強度も求められます。歯形がつくられたら、その後歯科用の石膏を流し込み、模型ができます。また、印象材にはシリコン印象材もあります。変形が少なく再現力が高いものですが、保険適用外で非常に高価な印象材になります。

寒天印象材は取り扱いが簡単で、しかも他の印象材に比べて安価で、原料が海藻であることから、万一飲み込んでしまっても心配ありません。しかし、長時間放置すると、温度変化などによって、水分を吸収したり蒸発することから、変形のおそれがあります。そのため、寒天印象材を使用した際には早めに石膏を入れて固めることが必要になります。

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