寒天の上手な活用法

寒天の用途

寒天培地

寒天は科学の分野でも使用されています。細菌や微生物を培養する培地として、寒天が使われ、寒天培地とよばれています。それまで培地には液体培地が用いられていました。

液体培地はコンタミネーションという雑菌の混入に弱い欠点があり、液体であるため混じりやすく、一度混入すると分離が不可能になります。寒天を用いた固体培地は混入した雑菌が判別しやすく、表面を削って排除することができます。また液体培地よりも長持ちします。

寒天培地を用いた細菌培養方法は、ロベルト・コッホによって発明されました。ロベルト・コッホはコレラ菌や結核菌を発見したドイツの細菌学者です。当初はジャガイモを切って固体培地にされていましたが、不便な点が多かったため、液体培地を固める方法が開発されました。はじめは凝固材にゼラチンが使われていましたが、その後寒天が主流となり、現在も使われ続けています。シャーレは寒天培地の開発とともに、寒天培地を入れる容器として開発されました。

培地に寒天が利用されるようになったのは、さまざまな利点があるからです。寒天は液体を固める凝固材として、ほとんどの水溶液に使うことができます。また、比較的低温で固まることから、生きた微生物を混入させて固めることが可能です。そして寒天を分解できる生物がほとんど存在しないため、あらゆる微生物が培養できます。

寒天培地には用途に応じて、いろいろな種類があります。もっともよく使われるのが普通寒天培地です。一般的な細菌の培養に用いられます。他には標準寒天培地や血液寒天培地などがあります。

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